第一回 定例会 一般質問 Vol.5
質問 5 県の障がい者雇用について
5-2 教育委員会における障害者の雇用率について
答弁者 (教育長)
県教委におきましても、障害者の雇用促進に努めているところでありますが、令和4年6月1日時点での障害者雇用率は、2.43パーセントとなっており、法定雇用率の2.5パーセントには達していないところであります。
5 県の障がい者雇用について
5-3 障がい者を対象とする鹿児島県職員採用選考試験について
①選考試験の段階で障がい特性を確認することについての見解を示せ
②受験申込書の中で、日常使っている補装具の確認を全員記入の項目として設けている趣旨について示せ。
答弁者 (人事委員会委員長)
① 障害者を対象とする職員採用選考試験は、障害者の雇用の促進を図ることを目的に、平成11年度に身体障害者を対象として創設し、令和元年度からは、知的障害者と精神障害者を受験対象に加え、さらに、令和2年度から受験資格年齢の上限を引き上げるなど受験資格要件を広げ、一層の受験者確保に取り組んでいるところでございます。
当該試験におきましては、第2次試験の面接試験において、学校生活や社会活動で力を入れてきた事柄のほか、採用となった場合の障害に応じたより働きやすい職場環境や支援体制も考慮して、「現在の体調」や希望する「配置や支援」についてお聞きしているところでございます。
県職員の採用試験につきましては、もとより公平・公正を基本に優れた人材の確保に努めてきておりまして、合格の判定は、筆記試験、面接試験等の結果を総合的・客観的に評価して行っております。
なお、体調等に関する質問については、受験者にとって様々な受け止めがあるものと思われますことから、質問のあり方等については、専門家の意見を伺うなど、今後、研究してまいります。
② 職員採用試験の受験時に使用できる物は、原則として、受験票、鉛筆等の筆記具、腕時計に限定しておりますが、障害者を対象とする職員採用選考試験は、様々な障害のある方が受験されますことから、試験会場の座席配置、入口からの距離、電源の準備など、合理的な配慮を行うため、受験申込書で使用を希望する補装具等を確認しており、事前に調整することも少なくありません。
なお、今年度の採用選考試験におきましても、補聴器を使用する受験者を会場の前方へ配席し、口頭説明内容のスライド投影や口の動きが見える透明マスクを着用して説明などを行ったところであり、予めこのような調整ができるように受験申込書の段階で確認は必要と考えております。
受験申込書につきましては、希望する補装具等を記載いただく理由などがわかりにくいとの御意見を踏まえ、他県の状況等も参考にしながら、記載内容がよりわかりやすいものになるように工夫してまいります。
〇再質問 (安楽議員)
障害者採用選考試験時に、当日、体調に関しての質問があり、良好と答えた方に対して、どのように良好なのかと聞かれたと、耳を疑うような声がありました。良好なものを良好であると証明することは、非常に難しいものがあります。これは、健常者=健康、障害者=病弱というイメージがあるからこそ、そのようか質問が出てくるのではないかと思います。
しかし、差別や偏見のない住み良い暮らしづくりを推進していく立場にある行政側の方には、より高い意識を持っていただきたいと思います。
今後は、一般職員の採用選考試験と同じような対応となるようにしていただきたいと思いますが、知事の見解をお伺いいたします。
〇答弁 (知事)
採用についてのご指摘でございますけれども、今、お話があったようなことも含めて、対応については、しっかりと職員に徹底してまいりたいと考えております。
〇締め (安楽議員)
県の障害者雇用についてです。障害があっても優秀な人はたくさんいます。人材不足の中、鹿児島県のため働く意欲のある障害者が適正に選考試験に臨めるようお願いいたします。
Vol.6に続く
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