【一般質問】重度心身医療費助成制度について



安楽ひでみ事務所STAFF K です。

今回も令和3年9月29日 の一般質問を掲載いたします。

お気軽にご意見、ご感想をお待ちしております^^



質問 3 重度心身医療費助成制度について


3ー1重度心身障害者医療費助成制度に関する他県への調査の今後の見通

しについて

答弁者(くらし保健福祉部長)

同制度の変更に係る検討に当たりましては,まずは,制度変更を行っている他県の状況を調査し,これらを参考にしながら進めていく必要があると考えております。

具体的な調査内容については,制度変更に至った背景や経過,制度変更後の医療費の推移,制度変更時における市町村や関係機関から寄せられた具体的な意見や審 査支払機関におけるシステム改修に係る経費や期間,制度変更を行っていく上での課題・問題点などを想定しており,調査対象を数県に絞った上で,より詳細な調査 を実施する予定であります。

しかしながら,新型コロナウイルス感染症の全国的な感染拡大を受けまして,実地による聞き取り調査の実施は,現時点では難しい状況であると考えております。

このような状況を踏まえまして,県としては,文書による調査など,調査方法について検討を行っているところであります。




3ー2問題解決に向けての見解について

答弁者(くらし保健福祉部長)

本県が昨年度実施した調査では,支給方式の変更内容や,それに伴う医療費の推移などについて,情報収集を行ったところであります。

本県と同じ償還払い方式から,現物給付方式へ変更した県のうち,支給方式のみ変更した山梨県の医療費助成額は3 2パーセント増となっていたところであります。

また,現物給付方式の導入と併せて自己負担等を導入した3県の医療費助成額は, それぞれ8パーセント, 1 5パーセント, 2 8パーセントの増となっていたとこ ろであります。

県としては,これらの調査結果を踏まえますと,現物給付方式などへの変更は, 県だけでなく市町村の財政負担も増加することが想定されますことから,事業主体である市町村をはじめとする関係者の御意見を伺いながら,検討を進める必要があると考えております。




3ー3現物給付全国導入が進むことへの見解について

答弁者(くらし保健福祉部長)

昨年度実施した調査結果では,現物給付方式を導入している3 8都道府県のうち, 3 5都道府県では自己負担や,所得制限を導入しているところであります。

また, 2 0府県では,所得や年齢等に応じて,償還払い方式や自動償還払い方式との併用により,制度を運用しているところであります。

このように ーロに現物給付といっても,それぞれの都道府県の実情を背景に, 様々な制度的工夫がなされていると認識しております。

一方で,支給方式が償還払い方式のみとなっているのは,本県も含め6県であり, そのうち所得制限と自己負担の両方を導入していないのは,本県のみとなっております。

このような状況を踏まえまして,今後,詳細な調査を行い,市町村等の意見も参考にしながら,検討を進めてまいりたいと考えております。




3ー4スケジュールを含む制度導入への知事の決意と覚悟について

答弁者(知事)

重度心身障害者医療費助成制度の変更に関する,スケジュールを含む制度導入への決意についてでございます。

重度心身障害者医療費助成制度の在り方については,窓口負担ゼロや手続きの簡素化など,重度心身障害者とその家族の方々の利便性の向上や,経済的負担の軽減を図るための制度変更について,現在,検討を行っているところであります。

一方で,制度変更に伴う県や市町村の財政への影響も考慮する必要があることから,検討に当たっては,都道府県の調査や市町村等との協議。調整を行いながら, 慎重に進めていく必要があると考えております。

したがって,現段階で,見直し時期や制度開始時期についてお示しすることは難しいと考えますが,私のマニフェストに沿って着実に検討を進めてまいります。



【再質問】

(安楽議員)

現物給付方式への変更は,県だけではなく市町村や関係機関との意見交換が必要であると御答弁がありました。

これまでも現物給付化すると国庫負担金減額がされることから,市町村への負担 を伴うと繰り返し答弁がなされています。

制度的な給付の変更に伴い,医療費の水準は変化することが経験的に知られている長瀬効果を厚労省も活用していると聞いています。

国庫負担金減額されない。まずは自動償還払いを導入して手続きの簡略化だけで も,まず導入しては如何でしようか。


答弁者(知事)

重心の医療費助成制度については,大変重要な課題であるというふうに認識しておりますが,その際に手続きの簡素化という意味で,自動償還払いにするというこ とも含めて,どのような対応が必要かということを検討していきたいというふうに思っております。





★STAFF K のひとりごと(*^^)v

重度心身医療費助成制度の支給方式が、

今後どうなるのか気になります。



安楽ひでみ後援会

特定非営利活動法人CDPCサポート(理事長) 日本社会福祉学会 会員 鹿児島国際大学大学院 令和7年3月 修了 防災士