一般質問(第三回定例会)Vo13
一般質問(第三回定例会)において
本港区エリア一帯においてユニバーサルデザインのまちづくりに関して
まとめです。
本港区エリアは、本県にとって眺望、景観など一等地です。将来の世代にも誇れるユニバーサルデザインのまちづくりとなるよう、塩田知事をはじめ執行部の皆様へ要望いたします。
防災とまちづくり。一般的にこの二つは別なものと捉えがちではないでしょうか。
質問原稿でご紹介した片寄さんは、防災のまちづくりとは、人々がそのまちを何としても守りたいと本気で思うような、守りに値するいいまちをつくることと述べています。片寄さんの著者を紹介した2007年の全国誌を、少し長くなりますが、ご紹介申し上げます。
災害列島ともいえる日本では、自然の猛威を完全に抑えこもうとするのではなく、ハードとソフトの対応を織り交ぜてやわらかく受け流す、しのぎの防災システムが必要ではないか。
防災の観点からまちづくりについて考えるようになったのは、京都大学卒業後の1962年から70年代まで、大阪府技師として千里ニュータウンの開発に従事し、長崎総合科学大教授だった82年に、多くの死者を出した長崎大水害を経験したことが、大きい。コンクリートでガチガチに固めるのが防災のまちづくりという思想が、日本には根強くあると痛感した。
しのぎの防災システムは、こうした思想とは正反対に位置する。人命か環境かではなく、人命も環境も、が防災の基本と主張する。例えば、川の堤防は絶対決壊しないようにつくれるけれど、災害をしのぐための方策の一つとして、長崎大水害の経験を踏まえて、災害シェルター駆け込み寺の設置を提案している。現在は小学校が避難所となっているケースが多いが、遠いこともある。できれば各戸から150メートル以内に駆け込む場所を確保しておけば、大体の人の命だけは助かるなと感じたと記す。ビルでも保育園でもどこでもいい。公共に任せるだけでなく、民間の力でシェルターを備える。注意報で皆がそこに集まり、警報が発令されれば、寝たきりの人など特定の人だけを集中的に救いに行こう。こうすれば、災害時に人的な被害は限りなく減らすことができるという。
防災のまちづくりとは、人々がそのまちを何としても守りたいと本気で思うような、守りに値するいいまちをつくることと力説する片寄さん。地域でまちづくりに取り組む人のヒントになれば、と話しています。
ここまでが全国誌の内容です。
避難所の問題を解決するといいまちになる。すなわち、いいまちとは災害に強いまちであると言えます。
近年、災害は大規模化しています。経験してからでは遅いんです。だからこそ、花鳥風月のまちづくりで災害にも強く、子や孫世代でも安心して暮らせる鹿児島県となるよう、塩田知事の陣頭指揮の下、真のユニバーサルデザインといえるまちづくりを推奨していただきますようお願い申し上げます。
障がい者にとって住みやすいまちは、高齢者、子どもたち、すべての人にとっても優しいまちになります。優しいまちの実現のため、今後も尽力して参ります。
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